「破船」

今日は夢の島マリーナに行ってクルーザーの整備を行う予定だったが、雨のため中止。久しぶりに部屋でゆっくり読書をした。

「破船」というこの本、ストーリーは単純なのだが、最後まで一気に読んだ。登場人物の心情描写が極端に少なく、淡々と話が進んでいくのだが、それが心地よい。いや、話の内容は決して心地よいというものではない。難破して、海岸に漂着した「お船様」から、食糧や着物などを回収し(場合によっては乗組員を殺害してまでも)、それが重要な生活の糧になっているのである。

 

ひたすら何年も「お船様」を待つ村人たち。「お船様」がやってくれば、漁に出て魚をとったりする必要もなくなるくらい生活に余裕が生まれるが、「お船様」が来ないと困窮し、自らを身売りし、残した家族をその金で養ったりしなければならない。

 

そんな村人たちの生活が描かれているのだが、こういうことは実際にあったらしい。「お船様」がやってくるということは、難破して命を落とす者がいるわけなのだが、それを願う村人たち。

 

恐ろしいことであるが、村人たちはそれを決して悪だとは思っていない。「お船様」がやってこなければ死んでしまうのである。

 

小説のエンディングは予想外に切ないことになってしまう。そこも含めて、気に入った小説である。この作家の本をもういくつか読んでみようと思う。

「漂流」。


「漂流」という本を読んでいる。江戸時代、帆船で航海中に嵐で船が破損してしまい、江戸から南に600キロほど離れた「鳥島」に漂着してしまった船乗りたちの話。

ふだん沿岸を航海することばかりの彼らは、海水から真水をつくる方法もわからず、海水で米を炊き、海水を飲んでよけいに喉の乾きに苦しむ。

何日間も漂流しているうちに、船はどんどん破損していき、楫(かじ)が壊れ、船体がもげ、最後には、転覆を避けるために帆柱(マスト)を切り倒す。帆柱を失ってしまえば、たとえ転覆しなかったとしても、その後、風を受けて船を走らせることはできなくなる。このときの船員たちの心情がヒリヒリ伝わってくる。

が、とにもかくにも、なんとか無人島に漂着し、アホウドリの肉を生で食べたり、干物にしたり、生き延びようとしている・・・途中まで読んでいるのである。

サバイバルの術は、海に限らず、身につけておかねば。船も、構造からしっかり理解しておくこと。

ラグジュアリー化計画。


2016/08/11 21:32

今日は夢の島マリーナに行き、セーリングクルーザーの清掃、点検、そしてセーリングをしてきた。

以前、船体は自分たちで紅く塗った。今度は、ウッドの部分を美しく見せるために、ヤスリがけしてニスを塗ることになった。なんでもできるかぎり自分たちでやろうというのが、我々の方針だ。でも、素人仕事にならないように。美しさは追求して。

光り物をピカピカに光らせて、ウッドをいい感じの色に仕上げることができれば、それでかなり印象が変わると思う。

この機会に、船内に積んである不要なものもどんどん処分する。これはもう使わないだろうなあというものが結構ある。あるが、普段セーリングをしているだけでは、どうしてもそのままになってしまう。大掃除の機会が必要だ。

ふだんヨットにはあまり乗りに来ない仲間も、このプロジェクトには参加したいと言う。たくさんの仲間に愛されて、いいヨットになってほしい。

老人と海。


2016/08/11 09:05

ヘミングウェイの「老人と海」を読んだ。ずいぶん昔にいちど読んでいたが、Kindleで見つけたので、そして最近海に関する本を読み漁っているのもあり、再読した。

タイトルは有名だが、実際に読んだことがある人はどれだけいるだろうか。古典とはそんなものかもしれないけど。

登場人物も少なく(主人公の「老人」と、少年と「魚」くらいのものである)、ストーリーも単純だが、一気に読んでしまった。老人がシブすぎる。ハードボイルドである。

老人が船の上で、魚をとって生のまま食べるシーンがある。そのとき、塩かライムを持ってくればよかった、というのがよかった。日本人だったら醤油になってしまうな。

電車の中とかの移動時間に読むのではなく、読書環境をしっかりととのえて読みたい本だ。

訳者のあとがきによると、この本は、大作の一部のそのまた一章であったらしい。しかし全体では未完に終わったという。

誰がために鐘は鳴る、なんかもまた読もうかな。

海峡を渡る。


今までに、ドーバー海峡、津軽海峡、ジブラルタル海峡を渡ってきた。現地でピンバッジを手に入れて、ヨットの集まりのときにジャケットにつけたりしている。

次はハワイのモロカイ海峡か。ニュージーランドのクック海峡も候補にあがっている。違うメンバーで同時にプロジェクトが進行していきそうなので、どちらも見るのはなかなか大変だ。

ぜんぶで7つの海峡を渡る計画になっている。数年かかるかと思っていたが、ここから先は思いの外、早いかもしれない。

アミチエ ソン フロンティエール。


2016/08/09 21:40

アミチエ ソン フロンティエール インターナショナル ジャポンという団体の理事をしている。

これは、モナコ公国に本部をおき、モナコ公国アルベール大公が顧問総裁をつとめられている団体の日本支部だ。

ほかの役員たちとの打ち合わせで、次回のイベントについてや、組織運営について話し合ってきた。

先月は、この関係でモナコに行ってきた。来年も7月に行くだろう。大学時代の友人も、話をしたら入会してくれた。

「ハイソサエティな社交を通じて、人生を愉しみ、自分の人生を豊かにすることで人道支援活動をする」というのがスローガンである。いわゆるボランティアをするのではない。パーティなどに参加して、その収益を寄付にあてる、というものである。ものすごくシンプルに説明すると。

だから、我々としては、愉しいイベントを企画していくことにつきる。あとは、本場のパーティなどを見て、その基準に合わせること。