先輩。

相続のご相談を受けるなかで、お亡くなりになった方の不動産を調べていたら、一つだけ、先代の名義の不動産があることが発見された。

これはやっかいである。なぜなら、先代の名義ということは、先代の相続人の方々で「遺産分割協議」をしなければならないからだ。といっても、その方々も亡くなっていることが想像される。

そうなると、その方々の子たちが「遺産分割協議書」に押印しなければならなくなる。しかし、人数が多い。ひとりでも反対したり、押印を拒んだりする人がいると名義変更は不可能である。

困ったなと思っていると、ご依頼者から、「この資料は何かに使えるだろうか?」と、古びた戸籍謄本の束を渡された。

中をあらためてみると、先代の子たちが、「私は生前にちゃんと財産をわけてもらっていたので、相続分としては何ももらわなくて結構である」旨の証明書と、印鑑証明書までついていた。日付は何十年も前であり、印鑑証明書も当時のものである。

しかし、この案件については、有効期限は法定されていないので、何十年前の印鑑証明書であろうと使えるのだ。

おそらく当時、司法書士が関与していたのだろう。なぜ登記をしなかったのかは不明だが、この書類一式が残っていたおかげで、無事に登記ができそうである。

このように、たまに、見も知らぬ司法書士の先輩に感謝することがある。

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