根石岳山荘。

2024年3月22日(金)~23日(土)の日程で、八ヶ岳の根石岳と天狗岳へ。

前の月にも天狗岳には登っているので、今回の目的は登頂というよりも山小屋に泊まること。とくに、この根石岳山荘は、昨年の夏に通りがかって、なんと素敵な場所にあるのだ一度泊まってみたいものだ、と思っていたところ。

樹林帯を抜けて、あともう少しで根石岳という場所に、東も西も開けたところに建てられている。だから朝日も見れるし、夕日も見れる。

去年の夏は、もっと下のオーレン小屋というところにテントを張り、早朝から行動して根石岳の山頂で日の出を見た。

冬の山は、アクセスが難しい。登山口まで行くのが一苦労なのだ。夏でもそれは同じで、登山というのは登山口までの往復の行程を考えるのも、難しく面白い。

冬になると雪が降るわけで、そうするとけっこうな標高の登山口まで行くこと自体が大仕事だ。マイカーで行くとなるとスタッドレスタイヤとチェーンがいる。自分は雪道の運転などほとんど経験がないので、装備を整えたとしても不安である。だから公共交通機関で行くことになるのだけど、冬季は登山口までのバスが運休していることが多い。

夏は気軽に行けたところが、冬になるとまったく事情が違ってくるのである。

天狗岳に行くのならば、JR茅野駅から「渋の湯」までバスで行ける。しかし夏沢鉱泉のほうへ行くバスはない。しかししかし、夏沢鉱泉が送迎のマイクロバスを運行してくれているので(料金は宿泊料金に含まれている)、これはかなりありがたい。

私は夏沢鉱泉の宿泊ではないのだが、根石岳山荘は夏沢鉱泉と同じ会社なので、送迎バスを利用できる。これはよくよくネットで調べないと分からない情報であった。

ということで、40リットルザックに雪山装備を詰め込んで、いつもの特急あづさ1号に乗り込む。雪山用の靴はとても大きくて重い。片方で1キロほどもある。ザックに入れてしまって、移動中はスニーカーでも履こうかとも思ったが、荷物が増えるのもじゃまくさい。やたら大きな荷物とゴツい靴という風体で、周囲から浮いた雰囲気を出しながら電車に乗っていく。

ちなみに、ピッケルやストックはザックの中に入れるようにしている。こんなものまでザックに外付けしていたら、異様感は増すばかりだし、ストックはまだしもピッケルは外に出していたら良くない気がする。

特急に乗ってさえしまえば、茅野駅まではあっという間で、外に出たら送迎バスもすぐに発見できた。ほかの乗客も当然、全員が登山客なので、ようやくここで異様感は払拭される。

茅野駅からは、別の登山口まで行くバスがあり、それは公共交通機関なので、乗客が多いと立ちっぱなしで1時間ほどグネグネ道を揺られる恐れもある。送迎バスは定員があるし、マイクロバスは立っては乗れないから、その点も安心である。

市街地を抜けると別荘地に入り、そのあたりから積もっている雪が多くなってくる。進むにつれて雪はどんどん増えていき、途中でチェーンを装着し、さらに進んでいく。

出発して1時間ほどで、ゲートに到着。送迎バスに乗れるのはここまで。ここから先は、荷物だけバスに載せてもらい、人間は歩いて夏沢鉱泉まで向かう。重いと登っていけないということなのだろう。

チェーンスパイクだけつけて手ぶらで歩いていく。なんと気楽な雪山歩きか。いつも重い荷物を背負っているので、快適極まりない。

30分ほど歩いていくと、夏沢鉱泉に到着。ここでザックを受け取り、装備を整えていよいよ本格的に登山開始である。このときの時刻は11時半。ふつうだったらもう山頂には到着し、下山を開始する時間だが、山小屋泊なのでいつもより遅い。

それほど傾斜がきついところはないはずなので、とりあえずチェーンスパイクのまま歩くことにする。ザックの重量は12キロほど。雪山装備はいろいろと種類もあり、さらに予備も持つので、なにかと重くなる。たとえば手袋なんか、合計で6個も持っている。

なかなかこの重量に慣れることができずに、いつもヒーヒー言いながら雪山を登っている。もっと軽くしないと。

1時間ほど歩くと、以前にテント泊をしたオーレン小屋にたどり着く。何人かの登山者が休憩している。自分も座ってひと息入れる。

暑い時期だと水をたくさん飲むが、冬はあまり喉が渇かない。しかし汗はかいているので、飲んだほうがいい。なのだけれど、なかなか飲めない。水筒に入れてきた甘い紅茶をふうふうしながら、少しずつ飲む。

えいやと再び歩き出し、樹林帯を進んでいく。すれ違う人もおらず、とても静かだ。雪をかぶった木々と、その上の真っ青な空の色が心地よい。八ヶ岳ブルーという言葉があるようだが、まあ、どこの山でも青い空は気持ちが良いものだ。

樹林帯のなかは風の影響もないので、転ばないようにだけ気をつけて歩いていく。トレースも明瞭だ。iPhoneは、寒すぎると電源が落ちるそうだが(自分はまだ経験がない)、そこまでの寒さではない。分岐のたびにいちおうGPSを確認する。

とくに眺望のない箕冠山(みかぶりやま)で樹林帯から抜ける。登山の醍醐味はいくつもあるけれど、私は、この樹林帯から稜線に出る時間が好きだ。一気に視界のなかの青の割合が増えて、これだよこれこれ、と心のなかで呟く。

夏にも同じルートを歩いていて、やはりこの場所が好きだった。

ここから根石岳山荘まではもうすぐだ。正面に根石岳がどーんと見える。風も強くなく、デジカメで何枚も撮りながら山荘に向かっていく。

チェックインして今日はもう終わり、とすることもできたが、まだ時間に余裕があったし、それに翌日は天気が荒れる予報だったので、どこにも行けず下山のみとなる可能性が高かったので、根石岳までは行くことにして、さらにまだ大丈夫そうであれば東天狗岳まで行くと決めた。

根石岳から天狗岳までを一枚の写真に収められるところが、これまたお気に入りだ。山にハマって1年。いろいろな美しい場所に出会ってきたが、ここはその中でもとくに印象に残っている。

根石岳を越えて、少し下ってから東天狗岳に登る。けっこう疲れていたので、べつに登頂しなくてもこの景色が見れたら大満足だなと思ったが、もうあと少しだから登ってみるかと、3回くらい気合いを入れ直して登頂。西天狗岳を眺めて、同じルートで山荘まで戻る。

結果、頂上までは登っても登らなくても、どちらでも良かったかなという気もする。今回は根石岳山荘が目的なのだ。

到着したときはたしかマイナス10度くらいだったと思う。山小屋の玄関にはだいたいどこも柱に温度計がつけられている。

平日だったからか、この日の宿泊客は自分をふくめて3人だけ。そのうちの1人は個室だそうなので、大部屋に2人だけという天国である。今日はぐっすり眠れるだろう、そんな期待を胸に寝床に行ってみると、パーティションで区切られていて、パーソナルスペースが確保されていることにも驚き、本日の快眠は間違いなしと胸のうちでガッツポーズをしたのであった。

山小屋の夕食は早い。午後5時とか6時とかがふつうだ。翌朝の行動開始が早いから、眠りにつくのも早いからだ。この日もやはりそうで、ちょうど山と山のあいだに太陽が沈む時間帯だった。

山小屋によって名物の食事があったりするが、ここ根石岳山荘では、カツ煮であった。一人ひとり、小鍋が用意され、固形燃料でグツグツやってくれる。ふだん夕食のときにお避けは飲まないし、山ではとくに頭痛がしたりすると嫌なので飲まないが、このときはビールを飲みたくなった。飲まなかったけれど。

そうこうしていると、食堂の大きな窓から夕日の様子が見えてきた。思わずみなカメラを取り出し、数分のあいだ、じっとその光景に見入る。食事をしながらだなんて、なんと贅沢なことか。ちなみに、朝日の方向には窓はないので、日の出を見たい場合は、外に出る必要がある。

夕食を食べたらもうすることがない。

それにしても、布団の並びはなんとかならないものか。というのは、大部屋の端から、A、B、C、D、Eと5人分のスペースがあるとする。お客が2人しかいないのならば、AとEのように、間を開けてほしいと思う。AとCでもいい。なんでもいいが、AとBはなんか違うと思う。この日は、十分はパーソナルスペースがあったので、文句を言うほうがおかしいとは重々承知であるが、「べつに隣じゃなくてもいいのにな」とは思ってしまった。自分か、あるいは隣の人のいびきが大きかったら嫌なのだ。

しかし、その夜はそんな心配は無用であった。とにかく風の音が大きかったのだ。高度2000メートル以上の山の上に建っているこの山荘が、吹っ飛んでしまうのではないかと思うくらいの大きさだ。もちろんもっともっと風が強い日なんてザラにあるのだろうけど、素人が思わずそう考えてしまうくらいには強かった。

というわけで、少し眠っては音で起きて、を繰り返していて、とても隣の人の寝息やらいびきなんてものはまったく聞こえないのであった。

翌朝、6時の朝食では、あまり食べすぎると歩くときにしんどいかと思い、ご飯はおかわりしなかった。しかし、強い風はずっと続いており、日の出を見るために外に出たときには、雪も降っていて、とてもこの日はどこかの山に登れるような状況ではなかったので、下山するのみである。

下山するといっても、この山荘は根石岳直下の開けた場所にあり、そこから下界に戻るためには、森のある箕冠山の方向に向かう必要がある。

なのだが、まったく視界がきかない。雪が降り、強風だとこのような環境になるのかと初めて経験した。歩くと5分、10分の距離である。晴れていた前日はもちろん森もよく見えていた。しかしコンパスで方向を確認しないと怖くて歩いていけない。

天気予報では強風となっていたが、そのとおりだった。登れそうなら硫黄岳に行ってみようというプランは山荘を出た瞬間に放棄した。

iPhoneで動画を撮りたかったが、その余裕もまったくない。手袋を外すのは論外だし、タッチペンで操作するのも、iPhoneが万が一吹っ飛んでいったら大事だ。物理ボタンで操作できるデジカメも、ケースから取り出すのが億劫だ。

GoProがあったらな、とも思ったが、何万円も出しても撮れる映像は真っ白なだけだ。

なんとか森に入り、そうすると一気に風の脅威から逃れられる。さきほどまでとは別世界だ。しかし、昨日までの踏み跡は、降り続いている雪のせいで消えかかっていたり、完全に消えていたりした。

もう、この日は下山のみであるので、せっかくだからまだ使ったことのないワカンを付けてみようと思い立った。積もっている雪の上を歩くときに使うものだ。

誰もいないので、そのへんに座り込み、ワカンを装着する。家で何度か練習したので、すぐに付けることができた。歩いてみると、なるほど少し違う。でも、ものすごく違う、というほどではないような気がした。浮力の強いスノーシューならばきっと大きな差異を感じるのだろうけど、ワカンってこんな感じか、というのが正直な感想だった。きっとこれから、大変なラッセルをするようなときには絶対に必要になるのだろうけれど。

それでも、せっかく付けたので、そのままワカンでがしがし歩いていく。オーレン小屋のテント場は、だれも歩いてなんかいないので、雪がどんどん降り積もっている。そこを歩き回ってみると、たしかに違うような気がする。

ワカンのほかには、手袋の組み合わせをいろいろ試した。なにせ、予備も含めてぜんぶで6個もあるのである。2個を組み合わせたり、3個を組み合わせたり、あるいは分厚いもの1個だけだとどうなのかとか、寒くて雪があるときに実験できたのは良かった。

厳冬期 天狗岳。

雪山デビューして3座目。天気の良さそうな週末に、大好きな八ヶ岳へ向かった。今回は山小屋泊。黒百合ヒュッテというところを予約してある。

八ヶ岳は、夏に2回ほど来たことがあり、そのときはいずれもテント泊で、オーレン小屋から硫黄岳と根石岳、天狗岳に、行者小屋から赤岳、阿弥陀岳に登った。

夏は自動車をつかったが、今回はJR茅野駅からバスで「渋の湯」という登山口まで向かう。特急あずさ1号を降りて茅野駅のバス乗り場に移動すると、すでに大きなザックを背負った登山者たちが列をなしている。

席に座れず立っていく人もいたようだが、2台目で無事に座席を確保できた。しかし、観光バスのように、バスの下部に荷物を入れられるようにはなっていないので、座席で自分の膝の上でザックを抱えていないといけない。終点である登山口までの所要時間は、約50分。なかなかの苦行である。

登山口の渋の湯には、バスから降りた人たちと、マイカーでやってきた人たちが何十人もいる。アイゼンをつけたり、ストックを伸ばしたりして、準備のできた人からスタートしていく。

アイゼンの装着は、最初に比べればだいぶスムーズにできるようになった。どんな様子かわからないので、スタートから12本爪アイゼンをつける。

冬の登山靴は重く、片足だけで1キロ近くあり、アイゼンをつけると完全に1キロを超えている。それが両足なので2キロ以上。すでにこれだけで夏よりも大変だ。

昨年の夏の終わりから秋にかけては、ザックを小さくし、荷物も厳選していたのでだいぶ軽かったが、いまの冬装備はその約2倍くらいは重いだろう。

歩き出しから登りが始まり、5分ほどで体が暑くなってくる。登山口での気温は氷点下になるかならないかくらいだったので、冬山としてはまったく寒くないレベルだ。汗をかいてしまうと、それが風で冷えたときに、一気に体温も下がってしまうということなので、一番上の服を脱いだ。

いったん止まってザックを降ろして服を脱ぎ、それをしまってまたザックを背負い、ふたたび歩き出す。この一連の作業が面倒くさい。しかし、どうせいつかは脱がなければならないし、横着しているとどんどん暑くなっていくだけなので、判断は早くしなければならない。最初から着ずにスタートするのがベストではあったが。

結局、ベースレイヤーといわれる下着を2枚と、腹巻き、そのうえにミドルレイヤー(中間着)を着て歩く。

腹巻きはかなり重宝していて、これがあるのとないのとでは、お腹の冷え具合がまったく違ってくる。

2時間ほどで宿泊地の黒百合ヒュッテに到着するのだが、荷物の重さのせいなのか、なかなか調子が出ない。すぐに疲れる気がする。前回の黒斑山でも同じだった。

樹林帯のなかをずっと歩くだけで、先行者もたくさんいるからトレース(足あと)もあり、また、危険を感じるところもとくにない。自分の体の調子を見ながら、転倒などしないようにゆっくりと歩いていく。

はじめてアイゼンをつけて歩いたときは、右のアイゼンの爪を左の靴にひっかけて、なんでもないところで転倒してしまった。2回めの雪山では、足を大きく上げたときに、アイゼンの爪でズボンを割いた。ズボンは3万円以上もする高価なもので、しかも買ったばかりだったのでショックであった。今回は、往路、復路ともにそのようなことは起こらず、心穏やかに山行を楽しめた。

ちなみに、ズボンは補修キットを購入し、アイロンなどを使って自分で修理した。

黒百合ヒュッテに昼過ぎに到着。ここで名物のビーフシチューでも食べて、それからまた歩いて中山展望台というところへ行くつもりであったが、いったんアイゼンを外して靴を脱いで、食事をしてからまた装備を整えてから再スタートするのも億劫だなと思い、計画を変更。

外のベンチでカップヌードルを食べてそのまま中山展望台に行くことにする。カップヌードルができあがるのを待っているとき、隣にいたおじさん(私もだが)が、アイゼンをつけるのに四苦八苦しているのが見えた。

声をかけてみると、アイゼンのベルトを切りすぎてしまったという。靴を新しくしたので長さが合わなくなったとのこと。だがまあ、ここまで来るときはちゃんと装着できていたのだから、大丈夫なのだろう。ずっと手袋をつけたまま作業をしていたから、素手でやったらどうかと言うと、少しごそごそやったあと、「できた!」と言っていた。

たしかに、アイゼンの装着は手袋をつけたままやるべし、なぜなら手が一気に冷えてしまうから、なのだが、そうは言ってもつけられなかったらどうしようもないのだし。

カップヌードルは山で食べるとさらに美味しい。以前、富士山の山小屋で900円で売られているのを見たが、髙いとは思わない。ほかの山小屋だとだいたい400円くらいではないかと思うが、もっと高くしてもいいのではないか。いまは外界でも200円はするだろう。なお、500mlのコーラも400円とかで売られている。カレーなんかの軽食は1000円くらいだろうか。しかし、外界でカレーを食べても、いまどきそれに近いくらいの値段はする。山小屋の値段は全体的に安く設定されているような気がするが、経営は大変なのではないか。

山小屋の宿泊形態は、大部屋か個室だ。空いているときは1人でも個室を利用できるところもあるようだが、週末ならほとんど大部屋だろう。今回ももちろん大部屋で雑魚寝だ。

1泊2食付き、1泊夕食付き、1泊朝食付き、素泊まり、と選べる山小屋が多いようだ。節約したい登山者もいるだろうが、素泊まりなんていう選択肢はナシにしてもよいのではないか。山小屋はもっとお金をとっていいと思う。

そういいながら、持参したカップヌードルで昼食を済ませてしまい、山小屋へお金を落とさなかった自分はどうしようもないのである。

中山展望台までの道は、歩く人がそこまで多くないのか、ふかふかの雪を歩けるところもあった。到着してみると、そこには誰もおらず、ひどく風が強く、荒涼とした雰囲気であった。夏ならばここでコーヒーでも飲むところだが、そんな悠長なことはしていられそうにないので、写真を数枚撮って黒百合ヒュッテに戻る。

黒百合ヒュッテではauの電波が繋がらないようだったので、途中の中山峠で携帯のチェックをし、もろもろの連絡をしておく。この時点でまだ午後1時くらいだったが、翌日まで携帯は繋がらないことになる。

黒百合ヒュッテは16時半にならないと、寝床にはいけないそうで、それまでは1階の談話室でみな待機状態である。真ん中にストーブがあり、非常に暖かそうであるが、先客たちがずっと陣取っているので、その一回り後ろになんとなく座る。

予約サイトをみると、この日は満室というか満布団であるので、人がとても多い。手持ち無沙汰な人々がそこかしこにおり、なかでも私のような一人客の手持ち無沙汰かげんは相当なものである。

本棚の書籍を手に取るも、あまり明るくない室内では老眼のせいで字が読みにくい。電波が繋がらないのでiPhoneをいじるわけにもいかない。誰かに話しかける気もあまり起こらない。本当に手持ち無沙汰なのであった。

前回の山行の帰りに立ち寄った温泉で、ほかの登山者が「靴を間違われた!自分の靴がない!」という現場に遭遇した。間違ったのか意図的な交換なのか盗難なのか、それはわからないが、たしかに靴だけでなく山のなかでの荷物というのはなんとも無用心だ。悪意を持っている人物がいたら、なんでも盗り放題で、テントを盗まれたなんていう事件もある。

山のなかで道具を盗まれたら、金銭的なダメージ以上に、命にかかわる。だいたい、山のなかで靴がなくなったらどうやって下山するというのか。人の心を持たぬ窃盗犯は論外だが、間違って持っていってしまう不注意な人間もいるので、対策を講じなければならない。

かなり不安にかられていた私は、靴はもちろんアイゼンやピッケル、服、あらゆるものに名前を書いた。転売目的での盗難を防ぐためと、「それは俺のだ!」と主張できるようにするためだ。また、自転車に使うようなロックの小さい版を用意して、靴やアイゼンを固定した。靴箱を見渡してみても、そこまでやっているものはなかったが、みな不安ではないのだろうか。

冬靴は、夏用のものとは違い、種類が少ないようだ。歩いていても、自分と同じ靴を履いている人は何人も見かける。ほかの靴も同じだろう。ということはやはり間違われたりするリスクは大きいと思う。これからもロックはいつでも使用することにする。

手持ち無沙汰な2時間が終わり、寝床を案内してもらう。寝床にはザックを持ち込めず、1階の談話室の棚に置いておかなければならない。満員なので棚もいっぱいになっていて、空いているスペースに適当に置いただけだけど。貴重品だけ小さなバッグに入れて身につけておく。

寝床には案内されたが、やはりやることはなく、18時に夕食の時間が来るのだけを待っている。

いざ夕食の時間になり、テーブルで同席の方々とは会話をし、ご飯をおかわりして落ち着いたのものの、まだ時間は18時半にもなっていない。ふたたび手持ち無沙汰である。

いつも山で泊まると、それが山小屋もテント泊でも同じなのだが、軽く頭痛がしてくる。疲れなのか高山病なのかわからないけれど。なので頭痛薬をすぐに飲む。消灯前に寝てしまうと、夜9時とか10時とかに目が覚めてしまい、その後寝られなくなっても困ると思い、なんとか消灯時間まで、イヤホンで音楽を聞きながらがんばる。

本当は、夕方あるいは夜の時間帯は外に出て景色を眺めたいのだけれど、あいにく雪が降ってきていた。星も見えない。日帰りでなく泊まりで山に出かける醍醐味の一つなのだが残念。

見知らぬ人の布団とピッタリくっつけられた自分の布団に潜り込み、うとうとしているうちに朝になった。4時。まだ誰も起きてはいないようだが、もはや眠れそうもないので、手持ちのライトをつけて1階に降りる。このときに、寝ている人の顔などを照らさないように気をつけなければならない。

山の朝は早い。日の出前から準備をして、朝ごはんを食べ、さっそうと出かけていく。

なんだかんだで6時半に小屋を出発。心配していた荷物や靴の紛失もなく、万全の態勢である。

2日目の行程は、東天狗岳と西天狗岳まで行き、そのまま同じルートを戻り、小屋で昼食を食べたあとバス乗り場まで下山するというものだ。

気温はそれほど低くない。風もまだ強くはない。ただ、まわりの木々がなくなり、もろに風を受けるエリアまで行くとどうか。遮るものがなにもないところでは立っていられないほどの強風になることもあると聞く。

小屋から10分も歩かないうちに、中山峠に出る。ここまで来ると携帯の電波がつながる。しかし特段、緊急のメッセージもないことを確認するのみですぐにふたたび歩き出す。

昨夜、少し雪が降ったとはいえ大した量ではなかったようだし、歩いている人も多いので、踏み跡はしっかりついている。なのでテクテクと歩いていける。あとから思うと、このあたりはチェーンスパイクのほうが歩きやすかったのだろうが、途中でアイゼンに付け替えるのも面倒だし、やはり小屋でしっかりとした爪のあるアイゼンを付けるのが普通なのだろう。

しばらく樹林帯を歩くと、いよいよ目指す天狗岳が見えてくる。まわりには数人の人が歩いている。少し風が強くなったが恐怖を感じるほどではまったくない。

乾徳山

登山の前日はいつもよく眠れない。待ちに待った土曜日を前にして、まったく寝落ちる気配がないので、クルマで現地に向かう。

帰りの中央道の混雑がウソのように、夜中の下りは空いている。おまけに高速料金も安い。2時間ほどで登山口近くの駐車場について、車中で少しだけ眠ることにする。

本当は、塔ノ岳・丹沢に行こうと思っていたのだけれど、10時間近いコースを歩くことは、睡眠不足では難しいと諦め、もうちょっと短い乾徳山にやってきた。

とはいえ、2時間も眠れなかったカラダに登山はやはり厳しく、アスファルトの車道から登山口を入り、樹林帯を歩いているとすぐに、今日はやめたほうがいいのではないか、という思いがなんども頭をよぎった。

しかし歩いていると、そのうちにカラダも温まってきたのか、次第に調子も出てきて、樹林帯を抜けて、振り返ったところに雪をまとった富士山が見えると、すっかり気分も上々になっているのであった。

乾徳山は、有名な山のようで、名前は聞いていた。頂上直下に、巨大な岩壁があり、長い鎖を伝っていく、怖い人は迂回ルートもある、ということを知っていた。ちょっとビビっていた。

しかし、いざその場所についてみると、思ったほど大きくも高くもなく、怖さはまったく感じなかった。

自分の前に二人ほど登っていく人がいて、それを眺めていたが、途中までは鎖を使わないで、もうちょっと左のほうから上がっていって真ん中あたりから鎖に合流したほうが楽なのではないか、と思い実行。案の定、腕の力を全力で振り絞る鎖をつかんでいるように見えた先行者たちより、すいすい登れた気がする。

甲斐駒ヶ岳の頂上手前の直登ルートのほうが、自分には大変であった。あそこは、鎖があっても良さそうなのに鎖がない、という場面がけっこうあった気がする。

険しい岩稜帯は避けてこれからの登山人生を送っていこうと思う自分にとって、あそこくらいが限界なのかもしれない。師匠は先日、剱岳に登っていたが、とても怖くてご一緒できないのである。

ということで、乾徳山の岩場はあっさりクリアできたのであるが、全体を通して物足りないなんていうことは全くなくて、かなり満足な山行なのであった。樹林帯一辺倒というわけでもなく、いろいろな景色が楽しめるのも良かった。

山のなかを歩いていると、あとでこういうことをブログに書いてみよう、といろいろ頭に浮かぶのだが、帰ってきて疲れ果てて寝てしまい、翌日になるとケロッと忘れてしまっている。かといって、その都度、手帳やスマホにメモするというのもなんだか億劫であるし。そして何より、気持ちがもう次の週末どこの山に登るのか、というところにいってしまっているのである。

金峰山小屋で宿泊。

2023年6月17日(土)~18日(日)、日本百名山のひとつ、金峰山に登ってきました。日帰りでもなんとかいけそうな気もしましたが、この二日間の天気が晴れマークだったので、いちどやってみたいと思っていた山小屋泊にすることにしました。

金峰山には、登山口にも泊まれるところがあり、また、そこから1時間弱歩いたところにも山小屋があります(テント場も)。しかし、今回は頂上にある金峰山小屋を選びました。山頂で日の入りと日の出を見たかったのです。結果、どちらも堪能でき、また星空もよく見えて、大満足の山行となりました。

朝3時に起きてすぐさまクルマで登山口である瑞牆(みずがき)山荘前の駐車場に向いました。早朝なので渋滞もなく、2時間半ほどで到着。しかし6時半ですでに満車となっており、溢れたクルマは路肩に停めていっていました。

日帰りで登山口から山頂までピストンすると、7~8時間となり、けっこうな体力が必要そうですが、それを二日間にわけて、初日は登り、二日目は下り、にするのでそれほど心配はしていませんでした。それに、先日から導入したGarminの時計で心拍数をチェックしながら歩けば、そこまで疲労困憊はすることはないだろうと。でも疲れました。けっこうな急登もあり、鎖場はそれほど大変な箇所はありませんでしたが、やはり登りの時間が長いと疲れます。

はじめての山小屋泊ということで、荷物はいろいろと悩みました。気温はそれほど低くはなさそうですが、それでも、夜や朝がどのくらいの体感なのかよくわからないので、防寒対策はしっかりしました。ニット帽やネックウォーマーまで持っていきましたが、なくても大丈夫だったかなという感じです。日の出を待っているときには、たしかに暖かかったですが、なければないで、そこまで冷えるほどでもなかったなと。

逆に、高い木がなくなったあたり(砂払ノ頭)からは日差しが強く、ふだんはあまりつけないサングラスが重宝しました。日焼け止めも塗っていってよかったと思います。それでもけっこう焼けましたが。

砂払ノ頭から頂上までの景観は素晴らしく、どこで撮影しても良いものが撮れそうです。崖になっているので、あまり縁のほうに近づくと怖いですが。

初日に登頂して、翌日の朝にまた日の出を見るために上まで登ろうかとも考えていたのですが、5時間ほども登ったので、かなり疲れてしまい、山頂にはいかず14時ころ金峰山小屋にチェックイン。夕日も小屋から眺めることにしました。

どうやら一番乗りだったようで、端っこのゾーン(2段のうちの上段)を割り当ててもらいました。3人分の布団を置くことができるエリアでしたが、2人連れだったので、そこに2人分の布団ということで、けっこう余裕のある感じでした。

過去に同小屋を訪れた人のブログ記事を拝見すると、マスクやインナーシーツが必要というようなことが書かれていましたが、それはコロナ時代のことのようで、いちおう持っていったのですが不要でした。お布団はふかふかでとても清潔な印象でした。

コーヒーやお茶が、セルフサービスで飲み放題だったのがありがたかったです。自前のコップは必須。上記、過去記事で、軽食メニューもあるのかと思っていましたが、そのような掲示はなく、持参したバーナーでチキンラーメンを食べました。

夕食は17時半からで、チキンソテーのプレート。もっと食べたい人はカレーもおかわり自由で、どちらも大変美味しかったです。ビールやワインも数百円で買うことができるので、食事をしながら、そして夜空を見ながら、堪能できます。ちなみにミネラルウォーターは400円で買えます。それとは別に「雨水100円、お湯200円」という表記もありました。この小屋で使われている水はすべて雨水とのことです。

夕食のあとは、小屋の前の椅子に座り、日の入りを眺めることができました。その時点でかなり眠気を感じていたので、消灯時間の前に布団に入りました。耳栓をして寝たのですが、近くの話し声で、寝入りばなを起こされそこから寝付けず。仕方ないので、外に出てみると綺麗な星空を見ることができたので、結果オーライです。

で、また寝たのですが、消灯時間を過ぎているにも関わらず荷物をガサゴソとやっている音でなかなか寝付けず。連れは6時間以上グッスリ寝れたということでしたので、自分の線の細さに嫌気がさしてしまいました。

翌朝3時に起きて山頂へ。こんなとき、腕時計のアラームは音が出なくて便利です。小屋から山頂までは20分ほど。真っ暗な中をヘッドライトの明かりで登っていきます。前のほうや後ろのほうに、同じく朝日を眺めにいく宿泊客が登っています。かなりの急登で、最小限の荷物しか持っていない状態でも、けっこう息があがりました。

日の出は4時20分頃とのことでしたが、早めに着いて、暗い空が明るくなっていく様を見てみたいと考えており、4時前に到着することができました。すでに何人かいて、カメラを出して薄暗いなか、とおくに見える山々を撮影しています。

気温は10度もないくらいでしたが、フリースが1枚あれば十分だと思います。

足元には五丈岩、そして富士山もアルプスの山々もくっきりと。このとき飲んだコーヒーは今年一番でした。

登山口から1時間近く歩いたところにある水場。富士見平小屋のすぐ近くです。
つぎは瑞牆山にも登ってみたい。
夕食1皿目のチキン、サラダ、ゴハン、スイカ。
夕食2皿目のカレー。もう1杯食べたかったけど、動けなくなりそうだったのでガマン。
朝食はおかゆ。おかわり自由。
コクヨの測量野帳をオリジナルにして販売。1000円。思わず購入。山でのメモ用に。

塔ノ岳。

丹沢の塔ノ岳。登山用アプリによると、モデルコースの体力度は、5段階中3となっている。これまで2までしか挑戦したことがないので、最後までいけるか少々不安もあった。

スタート地点→山頂→同じ道を通ってスタート地点、というピストンなので、途中で無理そうだと思ったら、その時点で引き返すことはできる。

もう一つの懸念材料はヒルであった。体力的な問題よりもヒルのほうに気を取られていたといってもよいかもしれない。春から秋にかけてのこのエリアはヤマビルが、とても多く出現するらしい。忌避スプレーを自分に振りかけて登り始めたが、結果的には、1匹も遭遇することはなかった。目が悪くて見えてなかっただけかもしれない。

道中はひたすら一本道を登る。登る。登る。

途中に山小屋がいくつかあり、かき氷の文字に心躍るが、大きな休憩をとってしまうとその後、ふたたび歩き始めるのが辛くなりそうなので、素通りする。

アプリの次のチェックポイントまであと何分という表示のみを励みにひたすら登る。追い抜いた人に、休憩中に抜かされる。

なんとか登り切って達成感を覚えたが、下りのほうがキツかった。太ももの前側がパンパンに張っているのが自分でよくわかる。登りよりも長く感じられた。

ようやく下山したときには疲労困憊であったが、とにもかくにも体力度3のコースを歩けたので大きな自信になったのであった。

大倉尾根、たしかにキツかった。
登山口から山頂までいくつかの山小屋が。
意外とリーズナブル。
山頂で靴を脱ぐ。気持ち良すぎ。
下山途中で食べたカキ氷。最高。
真ん中にある「金冷し」って、何なのだろうか。

新しいGarminをつけて高尾山へ

大学時代の先輩と高尾山に行ってきました。といっても、高尾山そのものには登ってはおらず、ずいぶん南のほうの山を登りました。

高尾山、小仏城山、景信山、陣馬山くらいしか知らなかったのですが、地図アプリにはぜんぜん聞いたことのない山の名前が記録されていました。

先輩は、ふだんからマラソンとかトレランとかでずいぶん鍛えている人なので、20キロくらいふつうのようですが、僕には未知の世界でした。

前日にヨドバシカメラで買ってきたGarmin instinct 2x(スマートウォッチ) を得意になって装着して歩きはじめましたが、老眼によりピントがなかなか合いにくいという…。遠近両用のコンタクトを先輩に勧められました。

登山をはじめてから最長の距離(約23キロ)を歩くことができましたが、Garminのデータによると、僕の残り体力は5%となっていました。一日たった今朝でも33%までしか回復しておらず、数時間たった今ではすでに26%にまで減っています。

これで気合いでキックボクシングの練習に行ったりすると、きっとどこかがおかしくなるので、今日は大人しくしておきます。

夏には富士山に登る計画があります。そのときにある程度余裕を持って望みたいと思いますので、それまでひたすらトレーニングです。

それにしても、大学の先輩後輩という関係は、いくつになってもぜんぜん変わりませんね。

青野原 野呂ロッジキャンプ場。

野呂ロッジキャンプ場。デイキャンプでは何度か利用したことがあるのですが、泊まるのは初めて。

それにしても、このテントは2万円もしないくらいだったのですが、テントってほんとに安く手に入る最高のおもちゃです。値段の何倍も楽しめます。

それに対してこのケトルは、なんだか高かった。たしか8000円くらいしました。形が気に入ってしまって、ぽちっとクリックしてしまいました。でもこれも毎回使っていて、楽しませてもらっています。

最初はピカピカでしたが、焚き火の上に置いたら一発で真っ黒になりました。その後も、磨いては真っ黒、磨いては真っ黒、を繰り返しております。

メスティンでご飯を炊きましたが、なかなか難しいものです。

朝ごはんは、焚き火はしないで、ガスバーナーで調理。なんだかいつも、卵を焼きたくなります。

サイトの真ん前を川が流れていて、いつも涼し気な景色です。

大菩薩嶺への登山。

5月、ゴールデンウイークの合間の平日に大菩薩嶺に登ってきました。朝7時ころに駐車場につきましたが、ほぼ満車。一台、空いているスペースが見つかり、停めることができました。管理人のような方いわく、朝6時には満車になっていたそうです。一台、だれか帰ったのでしょうか。

福ちゃん荘から時計回りに、たぶん最も短いルートで歩きました。山頂に登っている途中で、前を歩く人たちが立ち止まり写真を撮っていたので、そんなに景色がいいのかしら?と自分も振り返ってみると、富士山が意外なほど近くにいて、かなり驚きました。たまに、不自然なほど大きな月を見て驚愕することがありますが、あんな感じ。は言い過ぎですけど。

そこからあとは、ずっと富士山を見ながら。晴れていて絶好の登山日和りでした。

高尾山。

4月1日、エイプリルフールは関係ないですが、高尾山に登ってきました。昨年は結局1回も登らずに終わってしまいましたが、今年は、夏に富士山を登ってみようということでそれに向けて訓練していきます。

で、久しぶりなので、足慣らしに高尾山です。

土曜日の7時半くらいに到着しまして、高尾山口の駅前の市営駐車場は、あと1台。そこにうまいこと滑り込めました。1日1000円。ほかにも空いてそうな駐車場はけっこうありました。

電車でのアクセスも良いので、電車で来てもいいかなと思っていましたが、荷物のこととかを考えるとやっぱり車で来てしまいました。

でも、駅にコインロッカーがあるので、余分なものを預けておけるから、電車でも便利なのでしょうね。

高尾山口駅から5分くらい歩くと、ケーブルカーとリフトの駅に着きました。朝8時くらいの時点でけっこう人がいました。近くのお店はまだ空いていません。

ケーブルカーは満員で、立っている人もたくさんです。2人乗りのリフトのほうが、僕は好みです。下山はリフトを使いました。

高尾山は混んでいるんですよね~?と山に詳しい知人に聞いたところ、6号路ならそんなに混んでないと思うよ、とのことで、こちらのルートを。そのとおり、混雑している、ということはありませんでした。

他の登山者の方が立ち止まってカメラを向けられていて、声をかけてみたら、珍しいものらしく、私もパチリ。耳型なんとか、というものだそうです。

1時間半くらいで頂上に着きました。途中、階段が300段くらいあって、そこは疲れましたが、それ以外はスイスイ登ってこられました。

富士山がキレイに見えていまして満足。おにぎり食べて、コーヒー飲んで、リフトの駅まで行って下山です。

リフトの駅まで歩いて行く途中、これから山頂に向かう人たちとたくさんすれ違いましたが、普段着でお散歩のようにいらしてる方々も多かったです。

これは山頂からリフト駅までの途中にある薬王院。

人生ではじめて御朱印帳というものを購入しました。直接、筆ペンで書いてもらえるのですね。300円でした。

お団子を食べて、リフトに乗り、最後は高尾山口のすぐ近くにある極楽湯で昼寝して帰宅。平和に登山再開をすることができました。

野呂ロッジキャンプ場。

少し暖かくなってきたので、デイキャンプに出かけました。神奈川県の「野呂ロッジキャンプ場」。ここは、何度か行ったことがあり、デイキャンプも泊まりでも利用させてもらってます。

眼の前に川が流れており、冬だとテントサウナ(レンタルできます)から川に入っていく人がいたりします。夏は子どもがぴちゃぴちゃやっています。

いい色をしていました。

この焚き火台も、けっこうな年季が入ってきました。まだ2年くらいしか使っていませんが。

キャンプを始めたころは、いろいろと料理に凝ったりもしていましたが、いまは、ご飯を炊いて肉を焼くだけ、みたいなことも多いです。荷物もできるだけ少なく、片付けで疲れ果ててしまわないように(家に帰って倉庫にしまうのも一苦労)しています。

この日は、風がとても強く、薪をくべても、どんどん灰になっていきました。そういえば、薪の値段があがっていました。たしか700円くらいだったと思うのですが、1200円になっていました。いろんな物価が上がっていきますね。

夏になるとキャンプ場もけっこう混雑して、予約すら取れないところもありますが、空いているときに行くのが一番です。